この美術館の創始者Gertrude Vandernilt Whitneyは、彼女自身も数々の賞を受賞した彫刻家で、かつコレクターでもあるとのこと。彼女のプライベートコレクションを中心にアメリカ美術のみを扱う珍しい美術館。20世紀のアメリカ美術では最大のコレクションを誇り、アンディ・ウォーホールとか、エドワード・ホッパーといったアメリカ現代美術の巨匠の作品をたくさん観ることができる。
いつも何らかの特別展をやっているんだけど、そのボリュームもなかなかのもの。館内の半分近くが特別展なんじゃないか…と思えるほど。そのため、いつ足を運んでも新鮮な感じ。
今日のお目当てはBill Violaというアメリカのビデオ・アートのパイオニアの作品「Five Angels for the Millennium」。彼の作品は、とても精神的かつ宗教的。人間の普遍性、生と死、自然、意識・自覚(?=Consciousness)のようなものを扱っている。イスラムのスーフィー教(汎神秘的神秘主義)や仏教の禅などの影響も受けているらしい。
とてもゆっくりで美しく、でも力強い迫力のある作品は、すごく見応えがあった。
スポンサーサイト